FC2ブログ

DVD鑑賞「悪の法則」を観る。

「悪の法則」という映画をDVD鑑賞。

14悪の1

マイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピットというハリウッド豪華出演陣に、
監督にリドリー・スコット、脚本が小説家コーマック・マッカシー。

観たいと思っていた映画である。
この出演陣にリドリー・スコットの演出。
パンチの効いたスタイリッシュなクライムサスペンスを
想像するも、この期待は大きく裏切られることとなる。

この映画は「後悔先にたたず」もしくは「覆水盆にかえらず」、
「ま−このくらいいいか何とかなるやろ」でやってしまったことが取り返しのつかないことになることの
究極の結末を描いた映画なのである。
14悪の5

物語は、"カウンセラー"と呼ばれる若き敏腕弁護士(マイケル・ファスベンダー)が、
美しい恋人のローラ(ペネロペ・クルス)との結婚に先立ち、今よりぜいたくな暮らしがしたい
という、その「欲」からはじまる。

14悪の4

そこで旧知の実業家ライナー(ハビエル・バルデム)から裏社会で生きるウェストリー(ブラッド・ピット)を紹介してもらい、メキシコマフィアとの麻薬取引に手を染めることに。

14悪の3

映画の前半、
たった一回だけ、危ない橋は渡らないからと、ちょっとだけ儲けさせてよ と
お気軽に頼む“カウンセラー”に
「本当に悪の世界に踏み込むの?」相手にする麻薬カルテルの失敗した時の容赦ない仕打ちを、
何度も警告する登場人物。もうこのあたりからヤバい感じがしてたまらなくなる。

そして事は起きる。予期せぬトラブルに見舞われ、かかわった全ての人間が、窮地に追い込まれる
容赦なく徹底的に・・・・。
この映画が描くメキシコ麻薬カルテルには、まさに世間の常識、道徳、普遍の法則といったものがまったく通用しない、存在として描かれている。
メキシコとアメリカを行き来するドラム缶の中の死体、(彼らのジョーク)
どう考えても殺す意味がない奴まで殺される展開、
不条理で徹底した悪意には、普通の人々はなす術がないんだという恐怖感と絶望感におそわれる。

セレブリティーなスタイリッシュな映像はどこか不吉で、登場人物達の、
その末路を際立たせる。

映画は、犯人(黒幕)探しのミステリ風には撮ってあるんだけど、映画の途中で
そんな事は正直どうでもよくなる。

映画の中に勝者はいる。
それは、よくありがちな、正しいものが最後は勝って幸せになって・・なんて終わり方をしない。
より強い「欲」と「悪」をもったものが残る。が、
生き残るための戦いには終わりがなく、その勝者すら次はどうなるかわからない。という終わり方をする。

14悪の2

強烈なインパクトを持って「正しく生きましょう」ということを当たり前のことを教えてくれるこの映画。

当初、思っていたものとは全く違った以外な結末を迎え、
正直、後味がよいものでもないんだけど、
最近観たものの中で、際立って面白かったのである。

お薦めかと言われると・・・・。ちょっと困るのだけど。


スポンサーサイト

「ベニスに死す」と映画館。

ちょっと、古い話。
去年の年末のこと、バタバタ何だか慌ただしい師走の頃。

その日、年末の買い物で自宅近くの繁華街へと出向く。
そこには、昔から小さな映画館がある。
フッと目をやると「ベニスに死す」のポスターが。
上映中とのこと。
12ベニス1

そんなことやっている場合ではないのだけど、買い物袋を抱え、なんだかどうしても観たくなり、
入場。
すでに映画は始まっていたのだけど、
売店でチケットを買い館内に。
丁度、スクリーンには、
紫陽花の花で彩られた贅沢なしつらえのホテルのサロン。
さざめくブルジョアジーの高揚した華やぎ。
そこに、ひときは美しい婦人登場。
タジオの母親役のシルヴァーナ・マンガーノ(グラマラスでゴージャス!!な女優さんです)
がゆったりとした足取りでサロンに入ってくるところから。

一気に映画の世界に引き込まれる。

この映画は、ちょうど今ぐらいの季節。
15歳の時に初めて観て、「映画って凄い」と思わせ、「映画好き」のきっかけになった作品の一つ。
映画館で観るのは、久方ぶり。

「ベニスに死す」は、トーマス・マン作の同名小説を、
イタリア映画界の巨匠、ルキノ・ヴィスコンテが映画化したもの。1971年作。

小説では主人公は作家になってますが、モデルになっているのは、作曲家のグスタフ・マーラーです。

映画でも主題歌にマーラーの曲が使用されています。
(まるで、この映画の為に作られたかのように!それぐらいピッタリしてます。)


ストーリーは、
ベニスを静養のため訪れたドイツの高名な作曲家アシェンバッハは、
滞在先のホテルで出会ったポーランド人の美少年タジオに心を奪われる。

夏の終り、コレラが蔓延するベニスで出会ってしまった“究極の美”。
その瞬間、美の囚人となったアシェンバッハの苦悩と恍惚が始まった……。

12ベニス5

少年に出会ったその瞬間、タジオの持つ天性の若さと美を前に
老音楽家、その彼が生涯かけて目指す “美(芸術)とはたゆまず作り上げるもの” という
価値観、信念は砕け散る。

12ベニス3

そして、まるで初恋をした乙女のように、ただみつめるだけ、そっと近づく・・
タジオの姿を追求め、タジオの虜になってしまう。

12ベニス2
“タジオ”役のビヨルン・アンデルセン。
この美しさなしには、映画はなりたたなかった。本当に綺麗な男の子です。



12ベニス4


この映画は、単に同性愛を描いたものではない。タジオが男だとか女だとかは関係ないのである。

一人の老いた芸術家が、
若くて美しい天然の美を誇る少年に出会う。
今までの芸術に対する考えを覆され、
届かない美の象徴である少年に翻弄され苦悩する。
その姿は、どうしようもなく滑稽で、醜悪である。

天然の美へのどうしようもない憧れ・・・。老いへの恐怖・・・。若さへの羨望・・・。
人間の普遍的な執着を描いた作品。
ある意味、とても残酷な話である。


映画を見終わると、とっぷりと日は暮れて。(途中入場のため、もう一度、途中まで観たりで)
1911年のブルジョア華やぐヴェネチアから現実の師走の大阪に引き戻され、フッと思う。

そうそう、ちょっと前迄は、映画ってこうやって観ていたなっと。

昨今の映画館は、シネコンという複合映画館になっているところが多く。
一つのフロアーに沢山のスクリーンがジャンルも何も関係なくかかっている。
その為、大変管理が行き届いているのだけど、
座席は指定なのは勿論、総入れ替えで、入場の時間も決まっていて・・・。
それはそれで、あらかじめ席を予約出来たり便利なこともあるのだけど、

こんな風にフラッと映画館に入って、気軽に楽しむ
好きな時に観て好きな時に席を立つみたいな気安さ
がなくなったなぁ〜と。
時間と時間のちょっとした隙間に観る楽しさ。

「ベニスに死す」という懐かしい映画をスクリーンで観たせいか、
そんなことをおもったわけです。


「メランコリア」を観る。

ずいぶん、前ですが、春頃だったと思うのですが。
「メランコリア」という映画を観ました。

12映画4

この映画は、デンマークの鬼才ラース・ファン・トリアー監督が撮ったものです。
氏の映画で有名なのが、歌手のBjörk を主演にして撮ったミュージカル映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
等があります。

大体全ての映画をみているのですが、本当に息が詰まるような重苦しい映画を撮ります。
観ていると、気分によっては全然ダメで、行き場のないどうしようもない感情だけが残ります。
ある意味、とても心を揺さぶられる映画を撮る監督です。

映画の冒頭、ワーグナーの旋律にのせ、シュールレアリスム画を思わせるような
様々な幻想的なシーンがスローモーションで展開されます。
その映像は、一種この世のものとは思えないくらい、美しく、格調高く、いいようもなく不気味です。

12映画1

12映画2

12映画3

そして物語は、
第1章ジャスティン(妹)、
彼女は心を病んでます。
姉のクレア夫婦が所有する豪華な屋敷で催してくれた盛大な自身の結婚式パーティーで、
集まった人々を不快にさせ、大切な人を振り回し、全てを台無しにして、自身も崩壊してしまいます。
第一部の世界では、ジャスティンは世の中に馴染めない異端者でしかないのです。

第2章クレア(姉)
常識人で、とても金持ちな男性と結婚をして、恵まれた生活を送るクレア。
そこに、運び込まれるジャスティン。彼女は一人では日常生活すら満足に送れない状態になっている。
ただ、この章では、世界は、地球よりも大きな憂鬱の塊に呑み込まれようとしており、
一般人の常識とはかけ離れた状態になっています。
人々は憂鬱の塊に「惑星メランコリア」と名づけて、地球と衝突するのではないかと怯えている。
ある者は逃げ出し、ある者はみずからの命を絶ち、クレアも狂乱状態に陥る。
そんな中で、ジャスティンだけがその異常な世界を静かに受け入れる。


そして、地球は最後の時を迎える。最後の時を冷静に迎えるジャスティン、半狂乱のまま
叫び続けるクレア。
この章ではクレアがこの世界に馴染めない異端者なのである。

この映画は、世界の二面性を象徴しています。
あちら側とこちら側の世界。その曖昧な境界線を。

映画の内容はともかくとして、
冒頭の8分、その世界に未だ捕われている自分がいました。
どうしようもなく美しく、憂鬱な映像・・・・。
映画をみて楽しくなりたい!には、不向きな映画ですが、
本当に、美しい映画です。
DVDでも十分に鑑賞できます。


「ダークナイト・ライジング」を観る。

「ダークナイト・ライジング」を観てきました。

08ダーク1

「ダークナイト・ライジング」は、
お気にいりの監督、クリストファー・ノーランが撮った、“バッドマン”の実写版
3部作(「バットマンビギンズ」「ダークナイト」)の最終章になる映画です。

08ダークナイト4

クリストファー・ノーラン監督は、
新生バットマン・シリーズで、限りなく暗くシリアスな世界観をモチーフに悩み傷つく
ヒーローを非常に人間臭く描いてきた訳なのですが・・・。

前回(ダークナイト)程、ジワジワくる恐怖感、そしてどうしようもない程の絶望感
は、なかったものの、
結局、ダークナイト=バッドマンとでしか、生きる充足感のもてないブルース・ウェインの苦悩と孤独。
そしてベイン(今回の悪役)の支配する圧倒的な「暴力」の世界をあますところなく描ききっていました。

08ダークナイト3

ベイン役は、同監督の「インセプション」にも出演していた、トム・ハーディーです。
マスクで表情がわからず、目だけしかでていなかったのですが、
劇中、一度だけ悪役らしからぬ、とてもやさしく切ない目をします。
思わず「上手い!!」とうなってしまいました。

08ダークナイト2

アン・ハサウェイ演じるセリーナ・カイル(キャットウーマン?)、彼女がブルース・ウェインの指紋を
盗んだ所から物語は始まります。



今回、シリーズ最終章ということで、続きはないのだけど
「そーいう風に繋がっていくんだぁ〜」というニヤリとさせられる終わり方をします。

シリーズを復習した方が、「なるほど!!」と楽しい見方ができる映画ですが、
ドラマだけでなく、アクションシーンも大迫力の緊迫感があって大変楽しめた映画です。

Guimes の「Visions」を聴く。

なんとはなしに、CDショップを覗いたある日。
ハードコアか、デス・メタル系のジャケットカバーをしたCDに足が止まる。
しかも、少しダサめなところに興をそそられる・・・・。

07音楽1
                Grimes(グライムス)/“Visions”


試聴してビックリ!
ジャケットからは想像出来ない、ドリーミーかつクールなエレクトロポップを展開。
「やられたぁ〜〜。」
思わず、買ってしまいました。


07音楽2
Grimes(グライムス)は、
カナダはバンクーバー出身、現在モントリオールを拠点に活動する女性アーティスト
Claire Boucher(クレア・バウチャー)によるソロプロジェクト。ルックスもキュートです。










上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。